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2011年11月 Archive
工業技術センターでの知財ワークショップ
- 2011年11月 2日 17:17
- その他
昨日、兵庫県立工業技術センターにて、知財ワークショップの講師をさせて頂きました。
ワークショップということでしたので、導入部分は、サンデル教授の白熱教室をモデルに構築してみました。
テーマは、「工業技術センターが特許出願をする意義」にしました。技術成果を社会に広く還元すべき公的な研究所が、発明を独占する意義について、研究者の皆さんと一緒に考えました。独立行政法人になった大学よりも、さらに公的性格の強い研究所の存立目的との整合性が焦点になり、議論が白熱しました。
特許を取得しておかなければ、発明を具現化して商品・サービスにする企業が現れず、そのような企業が現れなければ、研究所の研究成果が商品・サービスとして社会において実現できず、結果的に研究成果を社会に還元できないことになる。したがって、特許出願が必要であるという概ねの結論になりました。
自らの論理を説明するのではなく、参加者の論理を聞き、批判し、同意し、修正しを繰り返して、結論らしきものを導くのは、その最中ドキドキしますね。ひょっとしたら、そのドキドキ感にはまってしまうかもしれません。知財白熱教室です。
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関西大学「知的財産講義」アンケート
- 2011年11月 2日 16:14
- その他
関西大学の「知的財産権講義」の中間アンケートの集計結果が出ました。5年目になり若干マンネリ化していましたので、今年は、教科書・サブノートの改訂、講義における演習の充実、学生にやる気を出してもらうための話などを盛り込みました。
改訂した教科書・サブノートの評判は上々です。教科書よりも講義の方が分かりやすいという意見がありました。もしそうでなかったら、講義を受ける意味が無いですよね。
講義の進行を遅くしてまで取り入れた演習でしたが、その人気は、8項目(下図参照)の内で最低でした。期末のアンケートでは、その原因を聞いてみる予定です。まあ、他の項目が良すぎたという、ポジティブな解釈もあります。
最も力を入れた「やる気の出し方」の話ですが、1組(午前のクラス)では二番人気でした。大成功です。なお、2組(午後のクラス)では、四番人気になっています。同じ話をすると、2回目は迫力がなくなるということかもしれません。
ちなみに、「やる気の出し方」の話は、要約すると「やる気を出すにはやるしかない」ということをテーマに、体験談を中心に、20分ほど話したものです。
8. この授業において興味が持てた項目はどれですか(1組) | ||||
項目 | 回答数 | グラフ | ||
1. やる気の出し方 | 22 | 55.0% | ![]() | |
2. 知的財産を学ぶ意味 | 20 | 50.0% | ![]() | |
3. 何が特許になるのか | 15 | 37.5% | ![]() | |
4. 特許権の効力 | 20 | 50.0% | ![]() | |
5. 原則・しかし・そこでの使い方 | 25 | 62.5% | ![]() | |
6. クラス内演習 | 4 | 10.0% | ![]() | |
7. 自習課題 | 8 | 20.0% | ![]() | |
8. 書籍の紹介 | 8 | 20.0% | ![]() | |
9. その他( 内容参照 ) | 3 | 7.5% | ![]() | |
10. 未回答 | 2 | 5.0% | ![]() |
8. この授業において興味が持てた項目はどれですか(2組) | ||||
項目 | 回答数 | グラフ | ||
1. やる気の出し方 | 14 | 42.4% | ![]() | |
2. 知的財産を学ぶ意味 | 18 | 54.5% | ![]() | |
3. 何が特許になるのか | 19 | 57.5% | ![]() | |
4. 特許権の効力 | 13 | 39.3% | ![]() | |
5. 原則・しかし・そこでの使い方 | 16 | 48.4% | ![]() | |
6. クラス内演習 | 6 | 18.1% | ![]() | |
7. 自習課題 | 7 | 21.2% | ![]() | |
8. 書籍の紹介 | 2 | 6.0% | ![]() | |
9. その他( 内容参照 ) | 2 | 6.0% | ![]() | |
10. 未回答 | 1 | 3.0% | ![]() |
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