- 2011年11月 2日 17:17
- その他
昨日、兵庫県立工業技術センターにて、知財ワークショップの講師をさせて頂きました。
ワークショップということでしたので、導入部分は、サンデル教授の白熱教室をモデルに構築してみました。
テーマは、「工業技術センターが特許出願をする意義」にしました。技術成果を社会に広く還元すべき公的な研究所が、発明を独占する意義について、研究者の皆さんと一緒に考えました。独立行政法人になった大学よりも、さらに公的性格の強い研究所の存立目的との整合性が焦点になり、議論が白熱しました。
特許を取得しておかなければ、発明を具現化して商品・サービスにする企業が現れず、そのような企業が現れなければ、研究所の研究成果が商品・サービスとして社会において実現できず、結果的に研究成果を社会に還元できないことになる。したがって、特許出願が必要であるという概ねの結論になりました。
自らの論理を説明するのではなく、参加者の論理を聞き、批判し、同意し、修正しを繰り返して、結論らしきものを導くのは、その最中ドキドキしますね。ひょっとしたら、そのドキドキ感にはまってしまうかもしれません。知財白熱教室です。
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