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USJの奇数日・偶数日指定の年間パスポート運用システム
ビジネスモデル特許の事例

(C)1999-2020 弁理士 古谷栄男


(32)USJの奇数日・偶数日指定の年間パスポート運用システム(出願2013年、特許2016年)

権利者など
 日本特許   5913600
 権利者    (合)ユー・エス・ジェイ

特許の概要
 入場者が多すぎることによるゲストの満足度低下を防ぐためのシステムである。奇数日入場可能な年間パスポートと、偶数日入場可能な年間パスポートの2種類にして発行するものである。奇数日・偶数日の指定は、既にハローウインの時期に採用されていたシステムである。この特許では、奇数日と偶数日を間違えて入場した場合の救済を、チケット販売システムと連動させて行うものである。当日の入場者数予測に基づいて、割引当日券を発行する。

 なお、本件特許の他、購入時には奇数日・偶数日を指定しないで、初めて使用した日が奇数日であるか偶数日であるかによって決定するシステムなどについても特許が取得されている(特許6185094)。


日本特許5913600の請求項
【請求項1】
定められた期間内の奇数日または偶数日のいずれかに施設に入場することのできるチケットに対応した入場システムであって、
施設の入り口に設けられた入場ゲート制御装置と、当該入場ゲート制御装置と通信可能に設けられたサーバ装置とを備えており、
前記サーバ装置は、
前記チケットのチケットIDと、当該チケットが奇数日に入場できるものであるか、偶数日に入場できるものであるかを示す入場可能日情報とを含むチケット情報を記録するとともに施設内人数予測情報を記録する記録部と、
前記入場ゲート制御装置から送信されてきたチケットIDに基づいて、当該チケットの入場可能日情報を取得し、少なくとも今日が当該チケットにて入場できる日にあたるかどうかを判断する入場可否判断手段と、
入場可非判断手段によって入場不可と判断された場合、前記記録部に記録された施設内人数予測情報に基づいて、今日の施設内人数予測が施設の上限人数に対し、余裕が有るか無いかを判断し、余裕があれば救済入場の可能性を有とし、余裕がなければ救済入場の可能性を無とする救済入場可能性有無判断手段と、
入場可非判断手段および救済入場可能性有無判断手段の判断結果を、送信部を介して、前記入場ゲート制御装置に送信する送信手段とを備え、
前記入場ゲート制御装置は、
ユーザの所持するチケットからチケットIDを取得するチケットID取得手段と、
取得したチケットIDを前記サーバ装置に送信する送信手段と、
前記サーバ装置から送信されてきた入場可否判断手段の判断結果に基づいて、入場可否を提示部に出力するとともに、入場不可と判断された場合、救済入場可能性有無手段の判断結果に基づいて、救済入場の可能性有無を提示部に出力する制御手段とを備えたことを特徴とする入場システム。





関連文献・サイト


   

 


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