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ビジネスモデル特許の事例
(C)1999.12 弁理士 古谷栄男
'99夏〜'99年末にかけて行った講演の配付資料に、最新情報を加えて、加筆訂正したものです。


その他

 その他として、未整理のものや、ビジネスモデル特許に間接的に関係する事項を列挙する。

(a)CoolSavings.com社のインターネット上で割引クーポンなどを発行するシステムの特許
事例13-2として解説を行いました。

(b)Swiss Re New Markets社の特許有効性保険
特許ライセンスの電子コマースシステム(patent and licence exchange)にて売買される特許ライセンスに、保険を提供するというもの。無効審決があれば、ライセンス料等を保証するというものである。
ビジネスモデル特許ではないが、特許ライセンスに関する新しいビジネスとして、参考のため取り上げた。
Patent and License Exchangeのサイト 

(c)KEYWORD BUY契約と商標との問題
サーチエンジンを運営する米国"EXCITE"は、サーチ結果を表示する画面の上にバナー広告を出す権利を広告主に販売していた。たとえば、自動車の会社に対しては、ユーザが”車”というキーワードを入力した場合のサーチ結果画面に、当該自動車会社の広告バナーを出す権利を契約により販売していた。これは、キーワードを売買しているかのように見えるので、KeyWord Buy契約と呼ばれている。
"EXCITE"は、化粧品の販売会社fragrance counter社(各社の製品を取り扱っている)に対して、米国大手化粧品会社Estee Lauder社の著名商標であるEstee Lauderを、上記KeyWord Buy契約によって販売した。これに対し、Estee Lauder社は、このKeyWord Buy契約が、商標権侵害であるとして提訴した。
EXCITE社のサイト 
 このサーチエンジンでEstee Lauderを入力すると、下記のfragrance counter社のサイトのバナー広告が出る。
fragrance counter社のサイト 

(d)オンラインによる日付証明Firstuse.com
オンラインにて、日付証明および内容証明サービスを行っているサイトである。ビジネスモデル特許ではないが、特許に関する新しいビジネスとして、参考のため取り上げた。
Firstuse.comのサイト 


 


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この資料は、下記の著作権表示さえしていただければ、
複製して配布していただいて結構です(商業的用途を除く)。
(c)1999 Hideo FURITANI / furutani@furutani.co.jp

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